水虫の民間治療~綿の靴下~

古くから伝えられている民間治療には、様々な方法があります。
その中の1つに、水虫に効くと言われているのが「綿の靴下」です。

そもそも水虫は「白癬菌」というカビの1種が、皮膚の角質層に感染して起こる皮膚病と言われています。
強い痒みや皮膚の皮めくれ、水泡といった症状が現れます。
カビは湿った所で繁殖しやすいので、通気性の悪いナイロン製の靴下を履いていると蒸れから、白癬菌が増えやすいようです。
綿の靴下は通気性が良く、蒸れを軽減してくれます。
ですので白癬菌が繁殖しにくい、環境を整える事が可能です。

民間治療として有名な綿の靴下を履く方法ですが、この方法は水虫を予防する効果は期待できても、治す効果は薄いでしょう。
白癬菌が角質層に感染してしまうと、いくら皮膚を清潔にしても、なかなか殺菌する事はできません。
水虫になってしまったら、白癬菌を殺す作用のある治療薬でケアする事が、改善に繋がります。

皮膚科で処方される外用薬には、「イミダゾール系」や「アリルアミン系」、「ベンジルアミン系」、「モルホリン系」などが挙げられます。
どの成分も抗真菌作用のある成分ですが、実は水虫にはタイプが色々とあり、症状に合わせた薬でケアしなければ、改善の効果は見られません。

また、水虫といえば足の指の間にできるというイメージがありますが、手や背中、頭や爪にも白癬菌が感染して症状を引き起こすケースもあります。

特に爪に白癬菌が感染すると、外用薬を使ったとしても、なかなか治らないと言われています。
爪の場合は、内服薬を処方するケースが一般的です。

このように、内服薬でなければ治らない症状もある為、民間治療に頼るだけでなく、しっかり皮膚科で治療を受ける事が大切です。